白いなぁ。ちょっと違うなぁ。
と、キャンプで使おうと購入したワンタッチ蚊帳の白さが気になり黒く染めてやろうと企みました。
方法はいくつかありますが、今回私が選んだのは『コールダイホット』という染料。
コールダイホットはお湯や容器を用意できれば自宅でも染色可能とカラースプレーと違って場所を選ばないところがグッド!
しかし、いろいろな失敗があり求めていた黒色には届かず淡い色に。。それでも白く可愛かった蚊帳が、ちょっぴり大人っぽくなり満足しています!
ということで、この記事ではコールダイホットを使うとどんな感じに染まるのか、なぜに私が求めていた黒に出来なかったのか、それからコールダイホットの使い方についてご紹介いたします!
目次
桂家ファイングッズ『コールダイホット』基本情報
名称 | コールダイホット ECO Col.18 ブラック |
メーカー | 桂家ファイングッズ |
内容量 | 染料20g |
デザイン・特徴
アマゾンで購入した染料『桂家ファイングッズ コールダイホット』です。
価格は3箱で486円。私がアマゾンで購入したときは最低でも3個からの購入でした(2019年4月29日時点)
- 染料20g
- 染め方説明書
染料は小さな容器に入っています。
容器をあけると粉状の染料が登場。
今回購入したコールダイホットは黒く染まる染料なんですが、粉は黒に近いブラウンといった感じです。
染料は20g入りで、Tシャツ2枚(250g)を染められる量となっています。
染め方説明書のほうには、使用前の注意点が記載されているので一部抜粋してご紹介!
- 色生地はキレイに染まらないことがある
- 部分的に異なる材質の繊維だと均一に染まらないことがある
- 織り方や加工により色調が異なる場合がある
よく染まる繊維 | 淡く染まる繊維 | 染まりにくい繊維 |
植物性繊維(綿、麻、レーヨン、キュプラ、ビニロン) 動物性繊維(絹、ウール、ナイロン、ポリウレタン) | ポリエステル、ポリエステル混紡品 ※食物繊維の混紡品には塩を、動物繊維の混紡品には酢を追加投入、加熱染色、別売りの「濃色促進剤」を使うと濃く染めれます | アクリル、アセテート、防水(樹脂)加工された繊維 ※上記繊維が混紡されている場合は、その分染め上がりが淡くなります |
と言った感じで、まずは上記の注意点や染まる・染まりづらい繊維を確認しておくことをおすすめします。
染色に必要なモノだったり、染め方は後ほどご紹介します。
桂家ファイングッズ『コールダイホット』満足ポイント
満足:道具が整えば自宅で気軽に染められる
生地を染めるというのが初体験だったので、購入前は「ちゃんとできるのかな?」と不安でした。
しかし、いざ染色に挑戦してみると、難しいことは何一つなく、道具さえ整っていれば誰でも気軽に自宅でできるとわかりました!(私はかなり大物を染めたので大変でしたが…)
ざっくり染める方法を言うと
- お湯で染料を溶かし染め液をつくる
- 85℃以上のお湯と染め液を合体
- 布を入れ20〜30分かき混ぜる
- 台所洗剤で洗い、水ですすぐ
- 脱水後、かげ干しして完成
こんな感じで、お湯で溶いた染料に漬け込み洗うだけです!
上記作業をすすめる上で必要になってくるのが
- 85℃以上のお湯
- 布を入れられる容器
- 混ぜるための菜箸など
- ゴム手袋
- 食器用洗剤
です。また、より濃く染めたい場合は
- 植物性繊維 ⇒ 塩
- 動物性繊維 ⇒ 酢
- ポリエステル ⇒ 濃色促進剤
が必要となります。
実際にやってみて大事だと思ったアイテムは『布を入れられ高温に耐えれる容器』です。
私はちゃんとした容器を用意できず大変でしたが、容器さえあれば問題なく染色できるはずです!
桂家ファイングッズ『コールダイホット』残念ポイント
残念:思ったほど色が入らなかった
気になるのが実際どのぐらい染まるのか?ということですが
今回はちゃんとした環境で出来なかったことが原因で求めていた『黒』にはならずでした。
ということで、参考になりづらいですが、何がどのぐらい染まったのかいくつかご紹介いたします。
まずはワンタッチ蚊帳。材質はポリエステル。
はい、めちゃくちゃ大きいです。折りたためば小さくなりますがTシャツなんかと比べるとかなり大きいです。
で、この真っ白だったワンタッチ蚊帳が、コールダイホットで染色すると
白さはなくなりましたが、黒ではなく『紺色』となりました。
説明書にポリエステルは『淡く染まる繊維』として記載されており、濃く染めるには加熱染色(85℃以上のお湯)や別売りの濃色促進剤を使う必要があるんですが、両方ともやってません。
また、本来は85℃以上のお湯を使わないといけないのに熱湯が用意できず、中途半端な温度のお湯で染めた結果こうなりました。。(奮闘記は後ほど)
続いてが、もともと黒だけどちょっと色あせてる帽子。
素材は綿100%。
こちらは、写真では分かりづらいですが黒さが復活しました。
上の写真は、染めた帽子を黒色Tシャツと紺色Tシャツの上に並べてみたものです。ちゃんと黒色Tシャツに近い色になりました。
白かったタグまでちょっと黒くなっています。
ちなみに、こちらは蚊帳を染めるときに一緒に染めたものです。
なので高温なお湯は使ってませんし、本当は塩を入れたほうがよく染まります。なので、もっと高温かつ塩を使っていればもっともっと黒くなっていたと思われます。
続いてが、色物なロンT。こちらも綿100%。
染め上がりは、一応黒っぽくなりましたが、オレンジだった部分と白だった部分の色味が違います。
こちらを黒色・紺色Tシャツと並べてみると
うーんな仕上がりに。色も淡いですし、オレンジだった部分の面影がたっぷり残ってます。
ところどころ、色があまり入ってない部分がありますが
これは私のミスで、服を丸めた状態で漬け込んだためです。ちゃんと全体に染め液がふれるようしっかり広げて混ぜるべきでした。
あと、オレンジ色だった糸はまったくもって染まりませんでした。糸は綿ではない素材だったため染まりづらかったようです。
と、こちらも蚊帳と一緒に染めたので環境が整っておらずでちゃんとやればもっと濃く染まっていたはずです。
最後にキャンプで使用している真っ赤なポリエステルロープ。
こちらは、ほぼ赤のまま。全く染まってないように見えますが
染める前のロープと比べると少し黒くなりました。
と、こちらも蚊帳と一緒に染めているので、あまりよい環境で染めれていません。
ということで、全て蚊帳と一緒に染めたものなので、中途半端な結果となりましたが、私のような悪環境でこのぐらい染まるので、ちゃんとした環境でやればもっと黒くなります。
が、ネットのレビューを見てると思ったように色が入らないという声も多く、黒に染めるなら『真っ黒』にするのは難しいのかもしれません。
コールダイホットで染めてみた
ではでは、さきほどご紹介した蚊帳やロンTを染めた時の様子をご紹介します!
①容器を用意する
まずは布など染めたいものをいれる容器を用意です。
今回は直径60cmな蚊帳を染めるということで、そんな大きな容器を自宅では用意できず蚊帳を購入した時についてきたダンボールを容器にしました。
本当は染める布がゆったりかき混ぜられるサイズがBESTです
ちなみに45リットルのゴミ袋2つをテープで合体させ大きな袋にしダンボールにかぶせてます。このやり方は微妙に水漏れしますのでやる場所に注意です。
②染める布を洗う
これから染めるぞ!な布たちの汚れをとるため水洗いします。この後、乾かす必要はありません
③染料を溶かす
まず染料を入れ、そのあとに熱湯を注ぎます。
適量は染料20gに対し500mlです。
ここでものすごい匂いが発生しますので、換気することをおすすめします。
熱湯を注いだらザラザラ感がなくなるまで、菜箸などでよーくかき混ぜます。
④85℃以上のお湯に染め液を投入
つづきまして85℃以上のお湯を用意します。
適量は染料20gあたり9.5リットルです。
染めを濃くしたいならお湯を減らすや、染料を増やすなどお好みで調整してください。
では、85℃以上のお湯をどんどん容器にためていきます。
本当は水を張り沸騰させるのがいいんですが、容器がダンボールなのでガスコンロでお湯を沸かし一生懸命継ぎ足しました。。
えっとですね、、ガスコンロ2つに鍋2つをつかってお湯を足していってるんですが、どんなに頑張っても冷えるスピードのほうが早く60℃ちょっとが限界でした。。
なので85℃キープは諦めました。このへんがうまく色が入らなかった原因でもあります。
では、ある程度お湯はりできたのでダンボール容器の中へ染め液を投入!
ここで綿など植物性繊維を染めるなら塩を、絹など動物性繊維を洗うなら酢を、ポリエステルなど淡く染まる繊維には濃色促進剤をいれることでより濃く染まります。
⑤布を投入し20〜30分かき混ぜる
いよいよ布の投入です!湯気でレンズが曇ってます!メガネも曇りますのでご注意を。
布を染め液に漬け込んだらムラができないようよーくかき混ぜます。
お湯が冷える前に混ぜるのが大切で、20〜30分ほど混ぜます。
漬け込む時間が長いほうが色が入りやすいようなので私は最初にばーっと混ぜたら1時間ほど放置してました。
⑥洗い流す
漬け置きが終わったら洗い流していきます。
まずは、染め液を捨てます。環境に優しい染料なので排水口へ流して大丈夫です。
染め液を流したらぬるま湯ですすぎます。
ある程度すすいだら、食器用洗剤をつかって洗います。
私はこの工程を忘れていて、洗っても洗っても黒い水が垂れ、大量の水と時間を費やしてしまいました。。
その後、泡が出なくなるまですすいだら脱水しかげ干し。乾いたら完成です!
⑦後片付けとその後の注意点
染料に使用したプラスチック洗面器に、染料を流した排水口は汚れます。
ですが、メラミンスポンジなどで磨けばキレイになります。
洗面器のほうはやや色が残ってますが、その後使用を続けていると白く戻りました。
そして、染色したものは他のものと一緒に洗うことは避けてください。色移りしてしまう可能性があります。
最後に、上手く染まらなかった原因をまとめると
- 85℃以上のお湯を用意できなかった
- ポリエステルはもともと染まりづらい(助剤を使わなかった)
- 綿素材を染めるときは塩が必要だった
です。このへんをしっかりやれば私以上に濃く染められるはずですので、挑戦してみる方は是非参考にしてみてください。
ちなみに、綿や絹など植物性繊維と動物性繊維なら『コールダイオール』という30℃以上のお湯で染色できるタイプもあります。温度が低い分扱いやすいですが、ポリエステルの染色には向きません。
桂家ファイングッズ『コールダイホット』レビューまとめ
- 道具が揃えば自宅でも染められる
- 濃く染めるならお湯の温度、塩、酢、助剤は大切
- 大きいモノを染めるのは自宅じゃ大変
初めての染色に挑戦してみて、全体の流れは単純で思ってたより簡単だったというのが正直な感想です!(失敗してますが)
コールダイホットは黒の他にも様々なカラーがありますので、イメチェンに何かを染めてみるのも楽しいですよ♪
個人的に、色あせた黒い帽子が黒く戻ったのが一番うれしかったです!気になった方は是非『染色』にチャレンジしてみてください♪