キャンプで使おうと購入したダイソーの折りたたみができるウォータージャグ400円。
安くて使い勝手も良くコストパフォーマンスに優れるウォータージャグなんですが1つだけ不満が。
それは『色』です。
購入した2018年の夏にはグリーンとブルーの2色しかなく私にとって「うーん」な色でした。
ということで!「自分好みの色にペイントしちゃえ!」と素人ながらに塗装に挑戦!
が…その道はとても険しく、失敗を繰り返し3度の塗装をするはめに。。そして最終的に完成したジャグに点数をつけるなら65点ぐらいと微妙なモノに。。
満足な結果にはなりませんでしたが、同じように『塗装してみたい』と思う方の少しでも参考になればと『塗装方法』や『失敗談』をご紹介いたします!
目次
最終的に完成したウォータージャグ
まずは最終的に完成したダイソーウォータージャグの姿をご紹介。
上の写真のようにグリーンだったウォータージャグが塗装により
サンドカラーになりました!緑からベージュ色になったことでよりキャンプサイトにマッチする色になったと私は思っています!
悪くない!いいんじゃない!と思いましたか?
これ、遠目からはまともに見えるんですが…
近くで見ると「あ、塗装したんですね」と分かるぐらい残念な完成度です。。
けっきょく、労力・時間・お金(約3,000円)を費やしたのに、現在は上の写真右側のパタゴニアのステッカーでカスタムしたダイソー300円のウォータージャグを愛用しています・・・
と、この段階で塗装はしないほうが良いという印象を持たれたかもしれませんが、ちゃんと準備し一発で仕上げればお金も労力も時間も少なくすみますしキレイに仕上がります!
まだ「塗装したいぜ!」な気持ちがメラメラしているなら続きをお読みください。
ウォータージャグ塗装方法
それでは塗装方法をご紹介します!
冒頭でお話したとおり私は2度失敗し、3度塗装をしました。ということで、この3回の経験からこうするのがBEST!な方法をご紹介します。
失敗するとお金・労力・時間を費やしてしまうので、1度で完成させることに全力を尽くしてほしいです。
失敗を限りなく減らす方法として注意したいのが
- スプレーの準備は多めに
- 下地処理をしっかり
- 塗装できる環境を整える
- 短時間で完成させようとしない
上記4点を注意することで失敗を限りなく減らせますし、私なんかよりキレイに完成させることができます!
準備するもの
油性スプレー(200ml以上) | 油性であれば100均でもOKです。好きな色を探しましょう |
シリコンオフスプレー | 塗装前の油分を除去し塗装のりを良くします。塗装するなら必須です |
マスキングテープ | ウォータージャグは水を扱うものなので、衛生面から水がふれる部分を塗装しないようテープで隠します(100均にあります) |
紙やすり2種(600番以下・1000番以上) | 600番以下で塗装前にキズをつけ塗装のりを良くし、1000番以上で塗装後の仕上げに使います(100均にあります) |
また、より塗装のりを良くし塗装をはがれづらくするため、あったほうがいいのが『ミッチャクロン』です。
ダイソーウォータージャグは本体がプラスチックのため塗装が乗りづらい材質です。そういった材質にミッチャクロンをスプレーすることで塗装のりが良くなります。
ウォータージャグの分解
では、ここから塗装の流れをご紹介します!
まずはダイソーウォータージャグをバラします。上の写真で見えている六角ナットを外します。
そうとう硬いですが手で回せるはずです。もし手ではずれない場合は、モンキーレンチなどでナットを固定し蛇口側を回してください。(ナット経25mm)
蛇口部分を分解することで、白い蛇腹も上へ引っ張れば外れるようになります。
フタの持ち手も矢印の方向へ引っ張れば分解できますので、外しておくほうが塗装しやすいです。
ヤスリがけとマスキング
分解したパーツを塗装がのりやすくするためヤスリがけしていきます。
私は400〜600番をつかいましたが、本体にキズがつくなら何番でもOKです。
水に濡れる部分やネジ部分は塗装しないのでヤスリがけは必要ありません。
フタの裏も水に濡れる場所なので私は「塗装しない」を選びヤスリがけしませんでした。(お好みで)
ヤスリがけが完了したら、塗装しない部分をマスキングテープで隠します。
- 蛇口の先端
- 蛇口のネジ部分
- 取っ手とフタのつなぎ目にある隙間
上記3ヶ所をマスキングしました。これで塗装の下準備が完了です。
塗装開始
では、ここから塗装風景をご紹介します!
塗装を行う前にまずはシリコンオフスプレーを吹きかけ、油分や汚れを除去します。
続いて塗装のくいつきを良くするためミッチャクロンを吹きかけます。(ミッチャクロンを使うことで塗装のくいつきが良くなるので、もしかするとミッチャクロンを使うならヤスリがけしなくても良いかもしれません)
ミッチャクロンは薄く全体に塗ります。スプレーしすぎると上の写真のように垂れて固まり仕上がりに影響しますので注意です。
ミッチャクロンは15分ほどで乾くので、乾いたのを確認したら好きな色の油性スプレーでペイント開始です!
キレイにスプレーするコツは、いきなり対象物にむかってスプレーするのではなく、対象物から少し左にそれた場所からスプレーを噴射し、そのまま右へとスライドです。
往復するのではなく、左から右へ、左から右へといった一方通行での噴射がいいです。
そして、1度で塗り終えるのではなく薄く塗っては乾かし、薄く塗っては乾かしてを繰り返します。
ついつい塗るのが楽しくなって「もっと塗りたい!」という気持ちになりますがグッと我慢し、少しずつ塗り重ねていってください。
今回使用した油性スプレーは約1時間ほどで乾燥するスプレーだったので、最後の塗装を終え50分後ぐらいにマスキングテープを剥がします。(完全に乾く前に剥がすとキレイに剥がれます)
ちなみにダイソーの油性スプレー(70ml)を2本用意してましたが微妙に足りなかったので3〜4本(200ml以上)は用意しておいたほうが良いです。
塗装後の仕上げ
塗装が完了しおよそ2日ほど乾燥させたら、塗装後の仕上げを行います。
仕上げに使うのは耐水ペーパー1000番以上。
これでザラザラする表面がスベスベになります。よりスベスベにしたい方は1500番とか2000番の耐水ペーパーがおすすめです。
何度もゴシゴシ磨いてしまうと地肌が見えてしまう可能性があるので少しずつ確認しながら磨きましょう。
磨き終えたら分解したパーツを組み立てます。
組み立てる時は指が痛くなるほどナットをおもいっきりしめましょう。ゆるいと水漏れします。
以上で塗装は完了です!お疲れさまでした!
塗装後の気づき・失敗談
こすれる部分は塗装剥げする
素人ながらにできる限りは尽くしてみたものの避けられなかったのが塗装剥げです。
ダイソーウォータージャグはコックを上下させ水を出す仕組みなのですが、この水を出すためのコック可動により塗装面と塗装面がこすれ塗装が剥げてしまいます。。
他にも持ち手の可動部分が塗装剥げしました。
このように強めの力でこすれてしまう場所は素人レベルの塗装では難しいものがあるのかもしれません。
スプレーはしっかり準備
3度の塗装を行いましたが、1度目の完成が一番キレイな出来でした。
なのにどうして2度目の塗装をしたかというと、色が微妙に思ってたものと違ったのと、スプレーが足りずで中途半端な完成になったからです。
サンドカラー(濃い目のベージュ)にしたかったのに安さを優先しダイソーのアイボリー色のスプレーを購入。しかも2本しか購入せず
色は思ってたより白く、うっすら地肌の緑色が透けてしまう結果に。
ちゃんと好きな色を選び、余裕あるスプレー量を確保しておくべきだったと後悔しています。
塗装環境を整えるべきだった
家のお風呂場で塗装を行ったのですが、塗装スプレーは想像以上にあっちへこっちへ飛び散ります。
壁や床もそうですが、風呂場に換気口があり換気口の中が塗装まみれになってしまい掃除がめちゃくちゃ大変でした。。
途中で周りが汚れてると気が付きましたが、中途半端にやめることは出来ず最後まで塗装を決行。その結果、壁や換気口が汚れるのを気にして塗装に集中できず仕上がりも汚くなりました。
もし、自宅のお風呂場で行う場合は換気に注意し、壁や床は完璧に隠し、換気口があるなら換気口のスイッチはオフ、もしくは換気口に塗装が入らないよう対策してください。
本当は気兼ねなく塗装できる場所があれば一番なんですが、なかなかそういった場所ってないですよね。。
筆で塗る水性塗料で大失敗
2度目の塗装に使用したのがスプレーではなく筆で塗る水性塗料。
価格も安く、好みの色があったので挑戦してみました。
スプレーと違って塗装場所を気にせず部屋にいながら簡単にできることが魅力的だったんですが
筆によるムラが多く(私は不器用です)
頑張ってヤスリがけするも筆ムラが取れずなんとも汚らしい姿に。。
おまけに油性ではなく『水性』だったからなのか、こすれる部分がビニールのようにペロッと剥がれてしまいました。。
失敗すると塗装剥がしが大変
塗装に失敗し塗装のやり直しをするなら、再度ヤスリなどで塗装を剥がさないといけません。
まーーーこれがとにかく大変!
粗目のヤスリで削ればすぐでしょ!と思っていたのにぜんぜん塗装が剥げないんです!
意地になった私は科学の力を借りようと
塗料はがし液なるものを購入。
おかげさまで、塗料はがし液を塗ると塗料が浮き出てくれ、かなり楽チンになりました。
ただ、それでも面倒は面倒でした。剥がれるには剥がれるけどちょっとずつちょっとずつしか剥げずで…。(ヤスリと比べれば断然早いです)
で、上の写真が塗料剥がしを頑張った後。ちゃんと塗料が剥がれ元の色に戻りましたが
やっぱり痛ぶりすぎたせいで土台がボロボロ。そんな状態だから塗装もうまくいきません。
なので、何度もお伝えしてますが塗装するなら1発で完成させることが重要です!
使用した塗料の色味
参考までに3度の塗装で使用した塗料のご紹介。
▲ダイソーの補修用アクリルスプレー(油性)
色はアイボリーツヤありです。白に限りなく近いクリーム色です。
▲ホームセンターで購入したアサヒペン・バリューコート(水性)
色はサンドストーンです。濃すぎず白すぎずなサンドカラーです。
▲ホームセンターで購入したカンペハピオ・シリコンラッカースプレー(油性)
色はベージュです。上のサンドカラーとほぼ同じような色味です。
ウォータージャグ塗装 まとめ
- キレイに仕上げるなら一発完成を
- こすれる部分は塗装が剥げる
- 風呂場で塗装するなら完璧な養生を
不器用な私にとって思ってた以上に難易度が高かったダイソーウォータージャグの塗装。
もし挑戦するなら、必要なモノ、塗装環境を整え、じっくり少しずつ進めることを意識すればかなり完成度の高い塗装になるはずです!
この記事を見て「できそう!」と思ったなら是非チャレンジしてみてください♪私は納得できる完成になりませんでしたが、それでも塗装後に組み立てたウォータージャグの姿を見るのは最高にワクワクしましたよ!