薪ストーブ関連記事ラストの第4段は
WINNERWELLの薪ストーブNomad View M-Sizeの組み立て方・使い方・片付け方のご紹介です!
様々な場所から得た情報と、実際に使って気がついた注意点などを織り交ぜながらご紹介いたします!
目次
薪スト『Nomad View M-Size』組み立て方
野外で薪ストーブ
キャンプ場へ到着したら、どの位置に薪ストーブを置くか決めます!
一度火をつけると移動させるのが危険なので最初にBESTな場所を探します。
ノマドビューMサイズはラックを広げた状態で「横53 × 奥行40cm」。中型の焚き火台と同じぐらいのサイズです。
設置場所が決まったら本体の中に収納されてる煙突を取り出します。
つづいて本体底に格納されてる脚4本を伸ばします!
そうしましたら「ここだ!」な場所にノマドビューを設置!
地面の状況に合わせて防火マットなど熱対策を
あとは煙突をつなげていくだけ!
ノマドビューMサイズには3種類の煙突が6本入っていて、つなげる順番が決まってます。
一番下にくるのが『ダンパー付き煙突』
次にくるのが、とくに特徴のないシンプルな煙突×4本。
一番上にくるのが「スパークアレスター」です!
『一番下にダンパー付き煙突』とさえ覚えていればあとは間違えようがありません。
あと、煙突1本1本は上と下で形状が違うので差し込む向きを間違えることはありません。
片付けを楽にするため煙突の結合部に『焼付き防止潤滑剤』を塗っておきます。
こんな感じでうすーく塗ります。
薪ストーブを使用すると熱で煙突が膨張・変形するので抜けづらくなるんですが、焼き付き防止潤滑剤を塗っておくと抜けやすくなります。
テンマクデザイン公式ページに焼付き防止潤滑剤を使うと「タールがたまり発火する」として使用注意の記載がありますので、ご利用のさいは自己責任でお願い致します
本体に煙突6本をセッティングしたノマドビューMサイズ。
写真では煙突がものすごい高さになってますが中間に使用したノーマル煙突の数を減らしてもOKです!
ただ、あまり低くしすぎるとドラフトできず薪ストーブ本来の力を発揮できなかったり逆流の元になります。
空気の温度差によって生まれる上昇気流。煙突は長ければ長いほどドラフトの力が強くなる
また、煙突てっぺんから飛び出す火の粉が下へと降り注ぐので、キャンプ道具や自分との距離にも注意が必要になります。
ということで、煙突を長くすればするほど風による転倒が心配になってくるので
煙突の一番上になるスパークアレスターに備わってる輪っかをつかってカラビナとロープで支えるとより安全に使用できます。
また、煙突のそばにタープやテントなどがある場合は煙突ガード(別売り)を取り付ければ安心です。
野外で煙突ガードを使用する場合、素手で触っても余裕なほど効果があります。
- 設置場所を決める
- 脚を伸ばし煙突取り付け(必要であればロープ、煙突ガードも)
サーカスTC(テント)へインストール
薪ストーブはテント内での使用は非推奨です。テント内で使用する場合は自己責任でお願いします
サーカスTCへ薪ストーブをインストールする場合も、基本的に野外と同じ組み立て方です。
違ってくるのは、テントの中からテントの外へと煙突を出すということ。
一度組み立てるとやり直しが困難なため、テントの外へくる部分をしっかり作っておきます。
- 煙突ガードを取り付ける
- 転倒防止のカラビナとロープをくっつけておく
ロープに自在金具を使うなら伸ばした状態に。短くしてると設置後、手が届かなくなります
はじめてインストールする時は煙突ガードの位置がさだまっていないと思いますので、テントから出ないギリギリまで煙突を組み立てだいたいの目安で煙突ガードを取り付けておきます。
ウィンナーウェルの煙突ガード『メッシュテントプロテクター』は長さが50cmあるので、よほど的外れな場所に取り付けなければカバーできます。
ちなみに我が家は8本の煙突を使用し、下から5本目と6本目に煙突ガードを取り付けています。
では、テントの外へ出す煙突の準備が整ったら
サーカスTCのダブルファスナーを利用しテントの外へ!
煙突てっぺんにはススがたっぷりついてるのでテントを汚さないよう慎重に外へ出し、下と連結!
設置場所が気になるなら向きや位置を微調整します。
この段階で大きく設置場所を移動してしまうと煙突ガードの位置が合わなくなり調整が必要になります。
煙突ガードは上下6本のネジで固定するのでネジをゆるめれば高さ調整できますが
やりにくさMAXな場所にネジがあるので踏み台を使うか、やり直しをするかで大変になります。
薪ストーブの位置が決まったら、用意しておいたロープをピンと張ります。
サーカスTC付属の張り網をペグダウンしているならそこを再利用できます。
もし輪っかの向きがへんてこな方向を向いてるなら煙突は簡単に回せるので微調整します。
ダンパーが正面にきてしまうとウォータータンクの出し入れができなくなるので、下から2本目以降を回すのがいいです
- 設置場所を決める
- 本体の脚を伸ばし設置
- 手が届くところまで本体に煙突取り付け
- 上部にくる煙突を作る(煙突ガード・ロープの取り付け)
- 煙突をテントの外へ出し下部と合体
- 設置場所の微調整
- 転倒防止のロープをペグダウン
薪スト『Nomad View M-Size』使い方
つづいて薪ストーブの使い方を!
まず最初に確認するのがダンパー。
ここが閉じてるといつまでたっても上昇気流がうまれませんので必ず開放しておいてください。
では薪をセット!
まずは細くて良く燃える針葉樹をセット。
焚き付けはできるだけ乾燥した薪をおすすめします。水分が多いとなかなか火がつかず大変でした
そしたらバーナーや着火剤で一気に火を起こします。
薪に火をつけると同時に炉内の温度も上げたいのでしばらくバーナーで炙ります。
暖かい空気は上へ行くので炉内が熱くなればなるほど、入口から煙突への空気の流れができ、薪がよく燃えるようになりますし、煙も煙突へと逃げるようになります。
焚き火と同じように小さな火からスタートさせることもできますが、早く暖まりたい、早く空気の流れを作りたいならバーナーなど近代アイテムがおすすめです。
あるていど炉内が温まり、炎もあがってるようなら扉を閉じ、下にある空気調整窓を全開にします。
扉を開けてるより、空気調整窓を全開のほうが空気がたくさん入るし、煙が煙突へ向かうようになります。
あとは中の様子を見つつ、焚き火と同じ要領で徐々に太い薪へと火をうつしていきます。
その後もどんどん薪ストーブの温度が上昇。そうすると煙突1本目が真っ赤になります(この時だいたい煙突根本が400℃)
これを目安に私は空気調整窓を閉じ火力を落としています。
もちろん、ここまで温度をあげずとも暖かいのであれば無理に赤くする必要はありません。
あとは、定期的に薪を継ぎ足し、空気調整窓やダンパーで火力を調整しお好みの温度へ!
空気を通せば薪が良く燃え暖かく、空気を絞れば温度は上がりづらいが薪がゆっくり燃え長持ちします。
空気調整窓:オープン | ダンパー:オープン |
空気の通りMAXで良く燃える |
空気調整窓:クローズ | ダンパー:クローズ |
空気の通りが極小となりゆっくり燃える |
空気調整窓:クローズ | ダンパー:オープン |
フルオープンとフルクローズの間ぐらいの燃え |
空気調整窓:オープン | ダンパー:クローズ |
空気がたっぷり入ってくるのに、煙突ふさいじゃってるので空気の逃げ場が無く薪ストーブのありとあらゆる隙間から煙が漏れる |
上記、一番最後の組み合わせだけご注意を。
こんな感じでモクモク煙があふれてきます。
もし、窓がススで黒くなってしまったなら薪をガンガン燃やし炉内の温度を上げればキレイになることがほとんどです。
上の写真は左3/4がススで真っ黒ですが、ガンガン燃やしたことで
左1/4ほどまでススが焼き切れました。
微妙に残ってますが、炎は煙突に向かって燃え上がるので、扉付近は温度が低くススが残りやすいです(使い方が未熟だからだと思います)
あと、薪ストーブは炉内の温度を高温にキープすることで、少々しめってようが、太い薪だろうがばっちり燃えてくれます。
ただ、太すぎる薪を入れると一時的に温度が下がってしまうので、良く燃える針葉樹なんかとミックスで投入するといい感じになります!
なので、針葉樹、広葉樹、細い薪、太い薪と、いろいろな薪を用意しておくと微調整がやりやすくなるのでおすすめです!
- ダンパーを開く
- 細くて燃えやすい薪へ着火
- 着火および炉内があるていど温まったら扉をとじ空気調整窓を全開
- じょじょに太い薪を投入
- 安定したら薪をてきどに継ぎ足し、空気調整窓やダンパーで燃やし方を調整
薪スト『Nomad View M-Size』片付け方
片付ける時は組み立ての逆の手順+炉内にたまった灰を片付けます!
朝も使用したりデイキャンプでの使用の場合、薪ストーブの中で「おき(炎を出さず赤い状態)」になった薪がいたりするのでゴミ袋なんかに入れる時は注意です。
おき状態の薪が鎮火するのを待つと時間をロスしがちなので火消し壷なんかがあると便利です!
我が家には火消し壷が無いのでアルミホイルにくるんで火消し壺代わりにしてます。
炉内が片付けOKとなったら煙突を取り外します。
取り付け時と同じく、煙突てっぺんはススだらけなのでテントを汚さないよう慎重に。
雨が降った場合、煙突の中に雨が侵入しておりススと雨がまざった黒い液体がたれる可能性があるので注意
煙突をすべて取り外します。
煙突の中にたまったススをブラシ(別売り)なんかで掃除。
ススがたまりすぎると煙突がつまり逆流したり、煙突火災が発生するおそれもあるので定期的にお掃除を
火格子を取り出します。
付属の炭落とし用スクレーパーをつかって灰をかき出します。
WINNERWELLノマドビューの炉内下部はいりくんだ構造で、スクレーパーだけですべての灰を取り出すのは厳しいです。
なので、薪ストーブを持ち上げシェイクし灰を取り出してます。これでもまだ灰が少し残りますがOKとしてます。
灰は湿気をとどめサビの原因になるので、シーズン終わりにはキレイに片付けるほうが良いです
灰が取れたら、正面とサイドのガラスをお掃除。
アルコールウェットティッシュを使えば簡単にキレイになります!
ついでに扉付近もお掃除。
炉内が片付いたら脚を折りたたみ
薪ストーブを立てた状態で火格子、煙突を収納していきます。
まずはノーマル煙突4本を入れ
ダンパー付き煙突を入れ
最後にスパークアレスターを中央下へ。
入れ方に決まりはありませんが、上記の入れ方が購入時と同じ入れ方です。
また、薪ストを横にした状態で片付けるよりも立てた状態で煙突を片付けるほうが格段にやりやすいです!
スクレーパーも入れます。
ブラシを持っているならブラシも一緒に収納できます。
あとは扉を閉じ
収納ケースをお持ちであれば放り込むだけです!
片付け完成です!
収納バッグの上にあるのは、初期セットではなく別で購入した煙突2本と煙突ガードです。
初期セットのみであれば薪ストーブ本体の中へ全て収納できます。
そして帰宅。
基本的に、この状態のまま次回のキャンプで使用しますが、雨で濡れてしまった場合は自宅にて乾かしてます。
ステンレスとはいえ絶対にサビない訳ではありません。
以上で後片付けは終了になります!
薪ストーブを片付けるうえで厄介なのは「おきとなった薪」です。
焚き火も同じですが、完全に鎮火するのを待っているといつまでたっても片付けをはじめられないので、撤収時間を逆算し薪ストーブをストップするか、火消し壷などで対応するのが良いです!
それをのぞけば単純作業ばかりなので簡単にできます♪
ちなみに薪ストーブ本体の中へ水を入れるのはサビの原因になりかねないのでおすすめしません。
- 薪ストーブが冷えるのを待つ(熾火を取り除く)
- 煙突全部外す
- 炉内の灰を取り除く
- 窓ガラスを掃除
- 煙突を炉内に収納
- バッグへ片付ける
薪スト『Nomad View M-Size』組み立て・使い方・片付け方まとめ
以上、薪ストーブをキャンプで使う流れのご紹介でした!
いろいろな情報を集め、実際に使って分かった注意点だったりをすべて書きましたが、まだ私が気づいていない注意点や間違いがあるかもしれません。
なので、この記事だけで満足せず様々なキャンパーさんの情報に触れてみてください。ここでも今後新しい発見があれば追記していきます!
最後に、薪ストーブをキャンプ(テント内)で使うのはそうとう気を使うけど、最高です!