寒いのは苦手です。でも冬キャンプへ行きたいです。
ということで!初めての冬キャンプを少しでも快適にしようと取り入れたのが『ミスターヒート』というカセットボンベを燃料につかうガスストーブです!
実際に使ってみた感想をザックリまとめると
- ポカポカにはならないけど有ると全然ちがう
- コンパクトで持ち運びしやすい
- 燃料がCB缶なので使いやすい
といった感じで、何1つ暖房器具を持っていない我が家にとっては救世主的な商品でした!
では、そんなミスターヒートを実験を交えながら詳しくレビューいたしますので、気になっていた方は是非参考にしてみてください♪
目次
ニチネン『ミスターヒート2』 基本情報
名称 | MR HEATⅡ(ミスターヒート2) |
メーカー | NITINEN(ニチネン) |
重量 | 1,779g(本体のみ) |
サイズ | 横22×奥行20×高さ18cm |
使用燃料 | カセットボンベ(CB缶) |
燃焼時間 | 約220分(3時間40分) |
火力 | 0.9kW(800kal/h) |
開封・内容物・デザイン
こちらがアウトドアショップwild-1で購入してきたカセットボンベで暖をとるガスヒーター『ミスターヒート2』です!
価格は税込6,998円。
- ガスヒーター本体
- 収納ケース
- 取扱説明書
上記3点が内容物でした。では1つずつ見ていきます!
まずはミスターヒート本体のデザインや特徴をご紹介。
外観です。色はダークグレー、おそらくこの色のみの販売です。
特徴としては、持ち手があり
本体底に角度を変えられるスタンドがあり
スタンドをつかうことで約20度ほど上に向けれます。スタンドの角度は微調整できません。
続いて収納ケースをご紹介!
ケースの色はこちらもグレー!肩掛けベルトが付属していました。
ケースのサイズは23×26×高さ26cmです。
フタをあけるとこんな感じです。本体が入るスペースとカセットボンベ3本が入るようになっています!
カセットボンベ(CB缶)をセットするとこんな感じに。便利です!
本体も一緒にいれるとこんな感じに!けっこうギリギリな作りなのでCB缶3本を入れると他のモノも一緒に収納というのは厳しいです。
ちなみにカセットボンベを入れられるフレームは外すことができます。
ミスターヒートの使用方法
続いて、着火までの流れをご紹介!
まずは本体背面のフタをパカっとひらきます。
次にカセットボンベ(CB缶)を横から差し込みます。
ちょっと分かりづらいですが、赤丸で囲った部分のようにカセットボンベと差込口の向きを合わせて合体させます。
マグネット式になっているので、すぐにカチッとくっつきますが、その後さらに軽く押し込むことでしっかり合体します。(差し込み回したりする必要はありません)
点火スイッチが『点火』になったままただとカセットボンベが刺さりませんので、しっかり『消化』になっていることを確認してからセットしてください。
しっかりカセットボンベがセットできたらフタを戻して、点火スイッチをオン!
写真のように点火まで回すと「カチッ」と音がし
本体正面から火が出ます。
もし火がつかなかった場合は、点火レバーを一度『消化』へ戻し再度『点火』までレバーを回してください。
あとは待っていれば勝手に暖かくなっていきます!
約2分後に火は安定しました。
消化するときは点火レバーを『消化』へと戻せば火が消えます。本体が熱くなっているので冷えてから背面フタを外しカセットボンベを取り外してください。
カセットボンベを取り外すのは、真っ直ぐ引っ張れば簡単にとれます!
ニチネン『ミスターヒート2』満足ポイント
使用条件によっては暖かい
気になる暖かさについてですが、実際にキャンプ場へと持ち込み使ってみた感想は
無いより有ったほうが間違いなく暖かいです!
ただし、どのように使うかによって大きく変わってきますので、そのあたりを私が感じたまま+実験結果と合わせてご説明します!
まず、ミスターヒートはいかにも暖かそうな正面より、上部のほうが暖かいです。
約10度のキャンプ場にて温度計をつかって計測してみると
正面10cmの位置が22度だったのに対し
同じく10cm離した上部の温度は47.8度でした。
これが何を意味するかと言うと
上の写真のように使用するのであれば、上から出る暖かい空気はダダ漏れ、正面から出るほのかに暖かい空気は距離を離してしまうと全く暖かくないということになります。
では、どのぐらいの距離なら正面からの暖かさを感じられるかと言うと
30cmまでです!
それ以上距離を離してしまうと全く暖かくありません。ただ、逆を言えば30cm以内にミスターヒートを設置すれば確実に暖かいです!
上の写真のように、ミスターヒートから10cm、20cm、30cmと距離を離していった時の温度がどうなるのか実験してみたのですが
距離 | 温度(気温) | 上昇温度 |
10cm | 26.3℃(8.8℃) | 17.5℃ |
20cm | 15.9℃(8.8℃) | 8.8℃ |
30cm | 13℃(9.0℃) | 4℃ |
40cm | 9.5℃(9.1℃) | 0.4℃ |
40cm離してしまうと0.4℃しか暖かくならず、ほぼ効果を得られませんでした。
30cm離した場合も4℃しか変わりませんが、4℃暖かくなるとけっこう体感では違ってきます。
じつは先ほどの写真、ちょうど30cm離した距離に設置しています。この距離なら確実に暖かいを感じられます!
ただし、距離を近づけないと効果が無いということは、一度に大勢を暖めることは出来ません。せいぜい1人、頑張って2人で暖をとるのが限界となってしまいます。
また、暖かくなるのは1方向のみなので、ミスターヒートをつかってポカポカということは無理です。
と、上記は野外で使用した場合ですが、テント内で使用するとかなり恩恵を感じられました。
ミスターヒートは屋外専用です。また、テント内は火気厳禁です。お試しになる場合はあらゆる事故を想定したうえ自己責任でお願いいたします。
暖かい空気は上部から出る。つまり暖かい空気を逃さなければ暖かいはず!とテント内へ細心の注意を払って持ち込んでみました。
結果は、外が1℃と激寒の中、テント内は10℃近くまで上昇しました!
10℃じゃ寒くない?と思うかもしれませんが、暖房器具と呼べるアイテムを1つも持っていないので、ミスターヒート1つで十分に幸せを感じられました♪
使用したテントはコールマンのタフドームテント240という2〜3人用のテントでそこそこ広いです。
しっかり『一酸化炭素警報機』を配置し
換気のために天井をオープン、入口と後方口の下部のみチャックをあけたり、サイド下にあるメッシュ窓をオープンと、大げさなほど換気に気を使いましたが
しっかりテント内を暖めてくれ満足でした!ちなみに一酸化炭素警報機はピクリとも反応しませんでした(動作確認済み)
もし、テント内でつかうならスタンドは使ったほうがいいです。スタンド無しで使うと床が熱を持って危ないです。
また、ミスターヒートはガスのニオイ?と思われる独特なニオイを発するので換気はもちろん、一酸化炭素警報機を用意するなどして、しっかり一酸化炭素中毒の対策をしましょう。
もちろん火事も想定されますので、引火しやすいものやテントの壁からは十分距離をとりましょう。
追記:購入から2度目の冬を迎え、夏の間いっさい使わなかったミスターヒートですが、動作不良なく、炎上することもなく購入時と同じようにつかえてます!
コンパクトで持ち運びしやすい
キャンプで使う暖房器具といえば、石油ストーブや薪ストーブなどが有名ですが、どちらもそこそこのサイズ&重量で持ち運びが大変です。
しかし!ミスターヒートはコンパクト!
イメージしづらいかもしれませんが、ティッシュやペットボトルと並べてみると、いかにミスターヒートがコンパクトなのかが分かります。
サイズが小さいのでお手軽に暖房器具をキャンプ場へと持ち込めるのは嬉しいです!
燃料にCB缶が使えるのが嬉しい
ミスターヒートを使うにあたって使用する燃料はカセットボンベ(CB缶)です。
スーパーやコンビニ、100均やホームセンターなどで1本100円前後で買える定番のガスですね!
入手しやすく、価格も安いので使い勝手は抜群に良いです!
ちなみに燃費なんですが、公式情報では220分とありました。実際に私が計測した場合は230分持ちました!(最大火力で)
1本あたり約4時間ということとなり、決して燃費が良いとは言えませんが、100円で激寒が、ちょっと暖かいになれるので大満足です!
ニチネン『ミスターヒート2』残念ポイント
火力調整できてる気がしない
本体の横に点火スイッチがあり、こちらをつかって点火及び火力を調整することができます。
しかし、私が鈍感なだけなのか、商品の不具合なのか、火力を弱めても全く変化を感じられませんでした。。
ちなみに温度計をつかった温度測定もしましたが変化がありませんでした。
もともと火力がそこまで強い暖房器具ではないので、常にフルパワーでOKなのですが、ちょっと謎仕様だったので残念ポイントにしました。
収納ケースのフタが外れやすい
収納ケースがもともとついているので持ち運びに大変便利!
しかし、フタ上部の十字になってる部分を持ち上げようとすると、よく外れてしまいます。
ちゃんとフタが閉まったように見えて閉まっていないことが多いようでちょっと危ないです。
ケースに付属するベルトを使えば大丈夫なんですが、もしフタを持つ場合はちゃんとフタが閉まってるか確認したほうがいいです!
ニチネン『ミスターヒート2』レビューまとめ
- ポカポカは期待できないけど無いより有ったほうが絶対いい
- コンパクトで気軽に持ち出せる
- 燃料がカセットボンベで使いやすい
- 収納ケースのフタには要注意
既に冬キャンプ用に立派な暖房器具をお持ちの方には役不足だと思いますが、私のように暖房器具を何1つ持っていないという方には強い味方になるガスストーブです!
価格も立派な暖房器具と比べれば店頭価格でおよそ7,000円とお財布に優しく、コンパクトで持ち運びしやすく、燃料もCB缶なので使い勝手は大変良いです。
ミスターヒート1つで冬キャン快適!とまではいきませんが、冬キャンプのハードルがかなり下がったのは間違いありません。気になった方は是非チェックしてみてください♪