バトニングという言葉をご存知でしょうか?
バトニングとはナイフを使って薪割りすることを言います!
薪は購入する場所によってはかなり太く、着火させるのも一苦労。そんな時はバトニングで薪を小さくし、小さな薪から徐々に大きな薪へと火をうつしていけば火も安定します!
キャンプを始めたばかりの頃はBBQであまった炭の上に太い薪を投入し、いきなりゴーゴーと燃え上がる焚き火を楽しんでいました。
はい、この方法で簡単に焚き火を楽しむことができます。
では、なぜわざわざ薪を小さくする必要があるのか?人によって理由が違うかもしれませんが
私は単純に火起こしが楽しいからやっています!
小さな火から徐々に大きくしていく工程がとにかく楽しいんです!
ということで、今回はバトニングが出来るキャンパーに大人気のナイフ『モーラナイフ コンパニオン ヘビーデューティー』をレビューいたします!
目次
モーラナイフ コンパニオン ヘビーデューティー基本情報
スペック
名称 | モーラナイフ コンパニオン ヘビーデューティー |
メーカー | モーラ |
ブレード素材 | カーボンスチール |
刃の長さ | 10.4cm |
全長 | 22.4cm |
刃厚 | 3.2mm |
重量 | ナイフ単体:103g、ケース込み:136g |
ケース素材 | プラスチック |
開封・内容物・デザイン
購入したモーラナイフ『コンパニオン ヘビーデューティー』がこちらです!
今回はアウトドアショップでの購入だったので価格は定価の2,592円でした。ちなみにアマゾン、楽天、Yahoo!ショッピングも同じく2,592円です。(2018年10月21日時点)
パッケージ裏です。モーラナイフはスウェーデンのナイフなのでスウェーデン語でしょうか?日本語は一切ありません。
パッケージから取り出してみたモーラナイフ・ヘビーデューティー!う、美しい!
内容物は
- ナイフ本体
- プラスチックケース
です。
では、ナイフ本体を詳しくみていきます!
サイズは全長22.4cm、刃の部分が10.4cmとなっています。
重さはナイフのみで103g。
色はカーキ。上の写真どおりの色です!ヘビーデューティーはカーキのほかにオレンジ色もあります。
グリップ部分と刃の2ヶ所に『MORAKNIV』のロゴがあります!
刃の部分です。『MORAKNIV』のロゴの下には『MADE IN SWEDEN』の文字とナイフの材質である『CARBON』が刻まれています。
裏側はとくに何もありません。
刃厚は3.2mmです!このナイフを購入する理由となったのが、この刃厚です!詳しくは後ほど!
続いてハンドル部分。素材はラバーです。
成人男性が手にもってみるとこんな感じです!小さすぎず大きすぎで、しっかり力強く握る事ができます!
続いて付属していたプラスチックケース!
素材がプラスチックなので、ややチープな感じはします。
横から見たケース。ベルトなどに引っ掛けられるようになっています。
ケース背面です。
ケースの奥には丸い穴があり、水がたまらないようになっているのだと思われます!あとは通気性にも役立ちそうです。
ナイフとケースを合体!
カチッとしっかりはまります。一度カチッとハマれば逆さにしても、振ってもナイフが飛び出してくることは絶対ありませんので安心です!
モーラナイフ コンパニオン ヘビーデューティーを実際に使ってみて
キャンプでの楽しみが1つ増えます
冒頭でもお話しましたが、モーラナイフ・ヘビーデューティーを購入すればキャンプでバトニングが楽しめるようになります!
ナイフを薪の上にあてがい、上からカンカンカンと叩き割っていきます!
ちゃんと乾いている針葉樹ならキレイに割れてくれます!これがなんとも気持ちよくて快感!
そして、バトニングで細くした薪でフェザースティックなんかも作ったりして遊んでいます!
なかなか最初は難しいですが、スッと削れると気持ちがいいです!
このフェザースティック、削った部分はすぐに燃えてくれるので焚き火開始時に役立ちます。
と、バトニングやフェザースティックづくりは、見る人が見れば『ただの作業』に見えるかもしれませんが、木を割ったり、削ったりするのって思ってる以上に楽しくて没頭できます!
刃厚3.2mmはガンガン叩ける
モーラナイフにはいくつか種類がありますが、私が『コンパニオン ヘビーデューティー』を選んだ理由は、価格が安く刃厚が3.2mmあったからです!
刃に厚みがあったほうがガンガン叩いたときにも力が伝わりやすく頑丈です!
最後の最後まで悩んでいた候補に、下記の『モーラナイフ・コンパニオン』があります。
デザインは全く一緒ですが、素材がステンレスのためサビに強いです。そして価格が少し安いです。
ですが刃厚が『2.5mm』とヘビーデューティーと比べると0.7mmほど細かったので最終的にはヘビーデューティーをチョイスしました。
刃厚2.5mmのモーラナイフを使用していないので違いは分かりませんが、購入したヘビーデューティーは力強くバトニング出来ているので、正解だったかな!と思っています。
比較している動画を見たことがありますが、たった0.7mmの差でも目で見て分かるぐらい違います。
ただ、刃厚があることで食材を細かく切ったりするのが苦手です。野菜を大胆に大きく切るなら問題ありませんが、千切りなど細かく切るのは、かなりやりづらかったです。
購入してすぐ使えるナイフ
モーラナイフ・ヘビーデューティーは購入してすぐに使用できます!
しっかり切れる状態で販売されているので研いだりする必要はありません。
モーラナイフがスウェーデン製だということを知って、一番最初に頭に浮かんだのが、
「あれ?メスティンもスウェーデン製だったような…」
過去の記事でご紹介していますが、メスティンは購入直後のバリがとにかく酷く、怪我をしないためにもヤスリで削る必要がありました。
しかし、モーラナイフ・ヘビーデューティーは何も手を加えずとも、すぐにキャンプ場へと持ち込みバトニングやフェザースティック作りを楽しむことができます!
残念:広葉樹のバトニングは厳しい?
針葉樹、広葉樹、どちらの薪もモーラナイフを使ってバトニングしてみました!
針葉樹 | 広葉樹 | |
種類 | 杉、マツ、ヒノキなど | ナラ、サクラ、ケヤキ、クヌギなど |
特徴 | 軽い。着火しやすい。勢いよく燃える。すぐ燃え尽きる。 | 重い。着火しづらい。長時間燃え続ける。 |
針葉樹は乾いていれば気持ちいいほどスパンとバトニングできます!湿っていても力強く叩けば必ず割れてくれました。
しかし、広葉樹は厳しいものがありました。。
どんなに叩いても途中から、うんともすんともしなくなるんです。顔真っ赤になるぐらいおもいっきり叩いてもです(←危険です)。
それでも何本かはバトニングに成功しましたが、10本中1本成功できれば良いほうでした。
絶対に無理という訳ではありませんが、叩いても叩いてもびくともしない時はナイフの刃が欠ける恐れがあります。
そして、最悪の場合ナイフが割れて飛んでくる可能性もあるので「これは無理かな?」と思ったら諦めましょう。怪我したらキャンプどころじゃなくなります。
また、広葉樹のバトニングに挑戦してみたものの「やっぱりダメだ」となれば、木に食い込んだナイフを抜き出さないといけません。
この時もけっこう力が必要ですので、怪我にはくれぐれもご注意ください。
乾いている広葉樹であればバトニング成功率が上がりました!
ただ、広葉樹も種類が多く、簡単にバトニングできる広葉樹もあれば、乾いていてもバトニングが厳しい広葉樹がありました
残念:カーボンはサビる。欠ける。
2,000円台で買える刃厚3.2mmのモーラナイフは素材がカーボンのモノしかありません。
本当は、サビなくて手入れが簡単なステンレスが良かったのですが、刃厚3.2mmのステンレスとなると価格が倍以上になってきます。
ということで、刃厚3.2mmと価格を優先しカーボン素材を選びました。
カーボン、ステンレス、2つの特徴をまとめると
カーボン | ステンレス | |
メリット | 硬くて切れ味が良い。研ぎやすい。 | サビづらい。欠けづらい。 |
デメリット | 欠けやすい。サビやすい。 | 切れ味はカーボンと比べて劣る。研ぎづらい。 |
と言った感じで、どちらにもメリット・デメリットがあります。
カーボンのメリットである硬くて切れ味が良いというのはステンレスを使ったことが無いので比較できませんが
デメリットである、欠けやすい、サビやすい、というのは実際に経験しましたのでご紹介します
ほんの少しだけですが欠けています。
使用後は丁寧に乾拭きしていましたが、小さなサビも発生しています。(サビじゃなかったらすみません)
このようにカーボンのデメリットであるサビや欠けが実際に起きました。
ちなみに、このモーラナイフは購入してから2ヶ月ほどたっており、キャンプでの使用は5回ほどです。自分の中では、大事に扱っているつもりでしたが
あ、嘘です。バトニングで顔が真っ赤になるほど叩いてました(笑)そう考えるとカーボンは欠けやすいとは言え、けっこう頑丈です!
注意:玉ねぎ切ったら変色
薪を割ったり、フェザースティック専用で購入したモーラナイフではありましたが
見てくださる方に「食材も切れる」をアピールしようと玉ねぎを切ったら…
「あれ?どした…?」
なんと!玉ねぎ切ったらヘンテコな模様が浮き出てきました!(泣)
全く無知だったので、「え?何これ?」とネットで調べてみると
どうもカーボンという素材は脂ギッシュな肉や魚、それからネギ、玉ねぎ、などから出るエキス(灰汁)と化学反応を起こし変色するようです。
この変色、実は黒サビの一種のようです。
黒サビと言えば、わざとナイフを黒錆加工する方がいらっしゃるぐらいなので無害といえば無害なので放置しても良かったのですが…
もしも、黒サビの中に赤サビが紛れてしまったら?
きっと気が付かないと思います。気が付かない間にどんどん赤錆がナイフを侵食し…
そちらのほうが嫌だなと思ったので、見た目も悪いですしキレイにしました!
本当はクレンザーか重曹で磨くのが良いとあったのですが、我が家になかったので
1500番の耐水ペーパーと、ピカールで磨きました!
1500番のヤスリでは荒かったのか、変なキズが入ってしまいましたが、ひとまず良しとします!もし、ヤスリで磨くなら2000番以上が良いです!
ちなみに黒錆はメラニンスポンジこと激落ち君では取れませんでした。
▼食材をカットするのは財布に優しい価格で購入できるオシャレなオピネルのステンレスNo.8を使用しています!
黒錆加工について
さきほど、黒錆について触れましたので、カーボンナイフといえばな黒錆加工について。
黒錆加工とは、わざとナイフを黒錆で覆い、赤錆をよせつけないという加工のことです。
方法は
- ナイフを研磨(サビや汚れがある場合)
- 脱脂
- 紅茶パック2〜3個で濃いめの紅茶をつくる
- 紅茶の中にたっぷりのレモン果汁をいれる(紅茶7:レモン3ぐらい)
- レモン紅茶にナイフをいれる
- 2,3時間後、ナイフに黒錆が定着したら取り出す
- 取り出したナイフを振り、水気を飛ばしドライヤーなどで乾燥させる(乾燥するまでナイフには触らないこと)
- 完全に乾燥したら完成
という手順で紅茶パックとレモン果汁があれば手軽に出来ます。
最初は「黒錆加工しようかな!」と思っていましたが、黒錆加工することで刃先も黒錆で覆われ、ナイフを研ぎ直さないといけなくなると知り「うーん。。面倒だ!」と断念しました。
私のモーラナイフはちょっとしたサビがありますが、切れ味に関係するわけでもないし、サビの進行も目立たないので「サビも味だ!」と放置しています(笑)
もし、サビが進行し大変なことになったらまた追記します!
モーラナイフ コンパニオン ヘビーデューティーまとめ
- 初めてのキャンプ用ナイフにオススメ
- 広葉樹には斧やナタのほうが良い
モーラナイフ コンパニオン ヘビーデューティーは2,500円前後と、ナイフの中では手を出しやすい価格なうえに、しっかりとバトニング出来ますし、フェザースティックも楽しめる素晴らしいナイフでした!
刃厚が太く、力強くバトニングできるので、難しい技術も必要ありません!
まさに、私のようなナイフ初心者さんにオススメできるナイフです!買ったその日から使えますしね♪
ナイフ1本あればキャンプでの楽しみが1つ2つ増えますので気になった方は是非キャンプに取り入れてみてください♪