モンベル化繊シュラフ#2だと真冬のキャンプに不安要素あり!
ということで購入したのが、さらに2ランク上の化繊シュラフ「バロウバッグ#0」です!
バロウバッグシリーズの中では最強の暖かさを誇り、快適に眠れる温度は-7℃!
まだ-5℃までのキャンプしか体験してませんが、-5℃なら寒いとは無縁でした!
そんな、モンベル化繊シュラフ「バロウバッグ#0」を1年つかってみたレビューと、#2との比較をご紹介いたします!
目次
モンベル「バロウバッグ#0」基本情報
名称 | バロウバッグ#0 |
メーカー | モンベル |
対応温度域 | コンフォート温度-7℃ リミット温度-14℃ エクストリーム温度-34℃ |
収納時サイズ | 直径22.8 × 45cm |
重量 | 2,040g/収納袋有り2,179g |
適応身長 | 〜183cmまで |
デザイン・特徴
モンベルにて購入した化繊シュラフ「バロウバッグ#0」です!
価格は20,500円+税。
バロウバッグシリーズの中では最強の暖かさを誇る「#0」ですが、その性能は
バロウバッグ#0 | ||
コンフォート温度 | 寒さに弱い人がリラックスして眠れる温度 | -7℃ |
リミット温度 | 寒さに強い人が寝袋の中で丸まり、寒さを感じることなく眠れる温度 | -14℃ |
エクストリーム温度 | 寒さに弱い人が、寝袋の中で寒さに震えながら6時間耐えられる温度 | -34℃ |
あとで詳しく比較しますが、所有している「#2」と比べると約10℃も性能アップ!
バロウバッグ#0は購入時からギュッと絞って小さくできる「コンプレッション機能付きスタッフバッグ」がついてきます!
使い終わったら丸めて放り込んでベルトで絞って小さくする!そんな使い方ができる収納バッグです。
収納バッグには丸い生地が縫い付けられていて
目隠し&ちょっとした水濡れを弾いてくれる役割があります。
使用するときは各ベルトを緩めシュラフを取り出します!
ベルトをゆるめると圧縮されていた寝袋がぶわーっと広がりますが、収納袋もそれなりに大きいので取り出しや片付けに苦戦することはありません。
バロウバッグ#0の色はツートンレッド!(他カラーはありません)
表面は真っ赤というより朱色っぽい感じで、裏面や中は朱色を暗くした色。
広げてみるとこんな感じで、バロウバッグはマミー型と呼ばれる足先が細くなっているシュラフ。
今回はノーマルサイズを購入し、身長183cmまで対応ですがロングで190cmまで対応というモデルもあります(ロングは価格1,000円アップ)
下にくる部分です。
バロウバッグ#0は首周りにいくつか細工があります。
まずはマジックテープ。メインファスナーが勝手に開かないよう活躍してくれます!(違ってたらすみません)
つづいて首をぐるりと包み込んでくれるネックバッフル。
写真に見えているマジックテープをくっつければ首をぐるりと一周囲んでくれ
ドローコードを絞れば、隙間なく首を包み込むことができます!
首を隙間なく包み込むことで暖かい空気を外へ逃さず、冷たい外気の侵入を防いでくれます。ここ重要です!
写真では撮影のため外からドローコードを絞ってますが、シュラフの中から操作可能です!
「いやいや、首から下は暖かいかもしれないけど首から上は無視?」
大丈夫です!
首から上はフードとフードに内蔵されたドローコードで行います!
私の体感では0℃を下回ると顔が激寒で眠れないので、そういった時はフードをかぶり、ドローコードを絞って呼吸できる隙間のみを残して寝ます。
また、バロウバッグ#0と#1のみフードが「トンネルフード」と呼ばれるタイプで、顔回りの保温性を高める構造になっています!
この首周りとフードによる2段階の絞りによって熱を逃さず、外気をシャットアウト!
つづいてメインファスナー。
メインファスナーは外からでも中からでも操作できるよう2つ備わってます。
バロウバッグには「右ジッパー」と「左ジッパー」があり、今回購入したのは体の右側にくる「右ジッパー」をチョイス。
左ジッパーも所有してますが、どちらも使いやすさと使いづらさがあるので好みでいいと思います!
もしモンベルのシュラフを2つ買う予定があるなら「右」と「左」両方買えば合体させることもできます。
ファスナー終点は足先サイドまで。
ファスナーをフルオープンすることで、掛け布団としても使えます。
足先にはもう1つファスナーがあり「熱がこもって暑いよ!」となれば足先ファスナーを開放し冷たい空気を取り込むことができます。
ちなみに、このファスナーは外側からしか操作できません。
それからバロウバッグの特徴として伸縮率の良さがあります!
「スーパースパイラルストレッチ」と呼ばれるシステムで、なんと伸縮率135%!
これがどのぐらい凄いかと言うと身長177cmの私が足に向かって細くなるマミー型シュラフの中で軽々とあぐらがかけてしまうほど!
これだけ伸びるので、寝返りをうつときなんかも楽です!
バロウバッグ#0収納時のサイズは公式情報で「直径22.8 × 45cm」
私が何も考えずに収納した場合「直径23 × 45cm」とほぼ公式通りのサイズでした!なので上手にしまえればもう少しコンパクトになりそうです。
2Lペットボトルとの比較。決して小さくはないです(後ほど詳しく)
あと重さはシュラフのみで2,040g、収納袋付きで2,179gとなっています。
モンベル「バロウバッグ#0」2つの満足ポイント
満足①:高いクオリティと素晴らしい伸縮性
過去にご紹介したバロウバッグ#2と重複する部分が多いので、ここではざっくりとご紹介しますがモンベルの化繊シュラフバロウバッグは
- 高クオリティ
- 伸縮性ばつぐん
で最高の寝心地です!
ダウンと化繊を比べると、化繊のほう断然安いですが、それでもモンベルの化繊シュラフは2万前後といいお値段します。
でも!その値段に見合った品質で、シュラフにくるまった時の
「うわー!きもちいいー!」を体感でき、収納袋、ファスナー、ドローコードと文句なしの使いやすさです♪
満足②:-5℃でも冷えを感じず安眠
我が家はバロウバッグ#0と#2を所有しています。
2つの性能を比較すると
コンフォート温度 | リミット温度 | エクストリーム温度 | |
#0 | -7℃ | -14℃ | -34℃ |
#2 | 2℃ | -4℃ | -21℃ |
スペック表では約10℃ほど違います。
先に購入していた#2で得た経験から私にとって、コンフォート温度は「何も気にせず眠れる温度」で、リミット温度は「着込む、防寒グッズを使えば眠れる温度」だと思っています。
つまり!バロウバッグ#0は「-7℃」まで何も気にせず快適に眠れる寝袋!
実際、外が-8.8℃、テント内が-4.8℃のキャンプで使用しました。
この日は奥さんと2人でキャンプ。そして#0と#2でそれぞれ寝ました。
#2「湯たんぽ使ったのに、天井を向いてる面が寒くてちょこちょこ目がさめた」
#0「いやーよく寝た!快適!」
防寒グッズを使ったにも関わらず#2は寒さを感じ、#0は上下長袖ジャージ、家でくつろぐ格好で寒さ無縁で快眠!
といった具合に、#0と#2はスペック表どおり「約10℃」の違いがあるとはっきり体感しました!
もう一度。寒がり成人男性の場合
- コンフォート温度 → 何も気にせず安眠できる温度
- リミット温度 → 着込む・防寒グッズを駆使すれば眠れる温度
コンフォート温度 | リミット温度 | |
#0 | -7℃ | -14℃ |
#1 | -3℃ | -9℃ |
#2 | 2℃ | -4℃ |
#3 | 6℃ | 1℃ |
#5 | 9℃ | 4℃ |
バロウバッグは#5まで。#4はありません。
どんなに高スペックなシュラフを使おうとも底冷え対策ができていないと冷えるのでご注意を
ちなみに、2つを合体させ使う方法ですが、合体させることで中央は隙間だらけになります。
怖くて使っていないので正確なことは言えませんが、おそらく寒いです。そして、トイレへ行きたくなった時に出づらいです。
スペック値以上に寒くならない日にファスナーを片面だけつなげ、大きな掛け布団にするなら良いかもしれません。
モンベル「バロウバッグ#0」残念ポイント
残念:フードがせまい
モンベル・バロウバッグは#0と#1のみフードが「トンネルフード」と呼ばれる顔回りの保温性を高める形状になっています。
その機能がない#2と比べると
そうです。トンネルフードはゆとりが少なく狭いんです。。
私の頭がデカいという理由もありますが、#0で寝る時はいつもフードをかぶるのが大変です。
圧迫感もあるので髪が長いと髪が顔面にぺちゃー。なので、フードの中でオールバックなヘアースタイルを作ってます。そうしないと髪の毛が終始顔に張り付いてムズムズします。
もちろん、無駄な隙間がないぶんトンネルフードは暖かいです。
でも#2と比べるとどうしてもフードがかぶりづらく毎回苦戦しているので残念ポイントにしました。
ただ、フードをかぶって髪が気にならないポジションになれば安眠できます!
モンベル「バロウバッグ#0」2つの注意ポイント
注意①:中途半端な気温だと扱いが難しい
確実に0℃を下回る日はシュラフにしっかりくるまって大丈夫ですが、5℃とか10℃とか中途半端な温度だと暑すぎることがあります。
やっかいなことにシュラフに入って眠りにおちるまでは快適なんですよね。。
その後、どんどん熱がこもり寝静まった1時間後あたりから汗だく。
めんどくさいけどファスナーを開け、掛け布団へとチェンジ。こんな感じで何度も温度調整をミスってます。
このように抜群の暖かさを誇る#0なだけに、中途半端な温度のときは
「くるまって寝るべき」なのか「掛け布団として寝るべき」なのか判断しづらいところがあります。
ちなみに私は何度もミスって学習したので、寝る直前テント内の温度が10℃を超えてるなら掛け布団として寝てます。
朝方4℃まで下がりましたが快眠できました。掛け布団として使ってもかなり暖かいです!
テント内と外の温度を同時に測れ、ピークに暑い・寒いを記録してくれる便利な温度計。
注意②:収納はそれなりにかさばる
価格が安いかわりに収納時はかさばる化繊シュラフ。
1Lペットボトル、#2、#0、テント「サーカスTC」と大きさ比較してみると
#2もそこそこ大きいですが、そこから2ランク上の#0になると、数字と一緒に2まわり大きくなります。
我が家はまず最初に#2を、その後#0を別々に購入しました。その時は特に気にならなかったんですが
いざ#0と#2の二つが並ぶとまーまー場所取ります。
どちらも単品であればそんなになんですが、2つ3つ4つとなってくると、大きさが際立ってきます。
もしバロウバッグを複数個購入しようとお考えの場合は、たっぷりスペースの確保を!
モンベル「バロウバッグ#0」レビューまとめ
- -7℃まで何も気にせず寝れる
- 春・秋は使い方が難しい
- フードが小さい
バロウバッグ#2が快適温度2℃なのに対し、バロウバッグ#0は-7℃。ググンと性能が上がり、さらに冬キャンプへの安心感が増しました。
寒くて寝れないほど冬キャンプで辛いものは無いので、買ってよかったシュラフです!
価格も同メーカー同スペックのダウンと比べれば3万円も安いので、多少かさばってもOKならぜひ化繊シュラフをチェックしてみてください♪