100円ショップで購入できる保冷剤ってどうなの?
そんな疑問を解決すべくダイソーで購入できるハードタイプの500g保冷剤をつかって色々な実験してみました!
- 保冷剤アリ・ナシによる違い
- ロゴス保冷剤と表面温度バトル
- ペットボトル氷とバトル
- 一番大事!飲み物の温度変化
上記4つの実験と、実験結果から分かった私なりの感想をまとめてみましたので、「ダイソーの保冷剤はアリなのか?」と悩んでいる方は是非参考にしてみてください♪
2019年8月5日 実験追加
目次
ダイソー『保冷剤500gハードタイプ』基本情報
名称 | 保冷剤500gハードタイプ |
メーカー | ダイソー |
サイズ | 14×19×2.5cm |
保冷能力 | 約5時間(使用状況により変化) |
凍結までの時間 | 約6時間 |
材質 | 容器:ポリエチレン、内容物 :増粘剤 |
デザイン・特徴
ダイソーで購入した500g保冷剤がこちら!
価格は110円。
保冷能力は約5時間との記載があります。
使用環境によって大きく変わりますので、あまり気にしなくていい数字です。
凍らせるのに必要な時間は6時間と表記されていて、実際に凍るまでの時間をはかってみたところ表記どおりの6時間でした!
サイズは横14 × 縦19 × 厚み2.5cmです。
有名なロゴスの保冷剤に近いサイズで使い勝手がいい大きさです。
重さは510g。ほぼペットボトルジュースと同じ重さですね!
ダイソー保冷剤500gをつかった実験
まずはダイソーの保冷剤をつかった様々な実験をご紹介!その後、実験結果で得た情報を元に私の感想を!
実験①:ダイソー保冷剤有り・無しでの違い
まず最初の実験はダイソーの保冷剤を使うことで凍らせたペットボトルがどのぐらい長持ちするのか?(溶けるまでの時間)
写真左から
- 保冷剤 + ソフトークーラーボックス
- ソフトクーラーボックス
- 裸
という3つで行いました。なおペットボトルの中に入った氷は約500gです。
気温 | 保冷剤・ソフト | ソフト | 裸 | |
0h | 30.2 | 100% | 100% | 100% |
2h | 33.1 | 80% | 70% | 0% |
4h | 31.2 | 60% | 50% | |
6h | 28.1 | 40% | 30% | |
8h | 28.6 | 20% | 0% | |
10h | 27.5 | 0% |
氷の残量を%で表示しています
実験から保冷剤があることで2時間ほど氷が長持ちするという結果に。
実験②:ダイソーVSロゴス 表面温度バトル
続いては保冷剤で大人気のロゴス倍速凍結との比較実験。
実験は同じクーラーボックスに入れ表面温度の変化をチェックです。
計測に使用するのは赤外線温度計。安物の温度計なので多少のズレがあるかもしれませんのでご了承ください。
まずは冷凍庫から出したばかりの2つの保冷剤
開始0分 気温33.8℃ | |
-4.2℃ |
-4.6℃ |
ともに約-4.5℃でヒエヒエです!それではクーラーボックスに入れ経過を見ていきたいと思います!
開始1時間 気温35.1℃ | |
-2℃ |
-8.6℃ |
1時間後。ここで衝撃の事実!ロゴス倍速凍結は最初の状態からさらに温度を下げ-9℃近くに!
開始2時間 気温35℃ | |
0.6℃ |
-7.5℃ |
開始2時間でダイソー保冷剤は0度を越えました。一方のロゴスはまだヒエヒエです!
ということで経過を見続けた結果がこちら!
気温 | ダイソー | ロゴス | |
0h | 33.8 | -4.2 | -4.6 |
1h | 35.1 | -2 | -8.6 |
2h | 35.0 | 0.6 | -7.5 |
3h | 35.1 | 0.9 | -6.4 |
4h | 34.3 | 1 | -5.3 |
5h | 33.1 | 2.4 | -4 |
6h | 32.5 | 5.4 | 5 |
7h | 29.1 | 12.6 | 12.8 |
はっきり差が出ました。
ダイソーが2時間で0℃を上回ったのに対し、ロゴスは6時間も氷点下をキープ。
実験③:ダイソー保冷剤vs氷
つづいての実験は保冷剤vs凍らせた水です。
「もしかしてだけど、凍らせたペットボトルのほうが保冷効果があったりして…?」
と何気なく思ってしまったので実験してみることに!
用意したクーラーボックスはキャプテンスタッグのクーラーバッグ。デザインは違いますが同じ15Lです。
片方にはダイソー保冷剤500g。もう片方には保冷剤代わりに凍らせた水500gを入れます。
それぞれ2時間おきに溶け出した水を捨て、残った氷の重さを計測。
気温 | ダイソー保冷剤 | 500gの氷 | |
2h | 29.2 | 454g | 449g |
4h | 35.0 | 368g | 358g |
6h | 34.2 | 284g | 280g |
8h | 28.9 | 211g | 216g |
10h | 29.3 | 135g | 154g |
12h | 29 | 74g | 104g |
14h | 26.4 | 18g | 45g |
結果はまさかまさかの8時間後に大逆転!
氷を保冷剤代わりに使ったほうが長持ちするという結果に。
実験④:飲み物の温度変化
最後の実験。ダイソーの保冷バッグへ冷えたビールと保冷剤たちを投入し、飲み物の温度を調べます。
- 何も無し
- 凍らせた600gのペットボトル
- ダイソー500g保冷剤
- ロゴス600g保冷剤
常温20℃に達する時間 | |||
無し | 氷600g | ダイソー | ロゴス |
1.5h | 5h | 5.5h | 6h |
実験結果から氷とロゴス保冷剤の間ぐらいがダイソーの保冷剤でした。
ダイソー『保冷剤500gハードタイプ』3つの満足ポイント
それでは実験結果から得た情報を元に、私なりの満足ポイントをご紹介いたします!
満足①:無いより有ったほうが良い
実験①〜④を通し分かったのは、無いより有ったほうが確実に保冷力はアップするということ!
実験③でペットボトル氷に敗北しています。
この結果を見て凍らせたペットボトル氷のほうが良いのでは?と思うかもしれませんが、ペットボトル氷は冷やす力が弱いです。
実験④からもペットボトル氷は開始直後のビールの温度が高いことが分かります。
どうしてこうなるかと言うと、ペットボトル氷は冷凍庫から出すとすぐに0℃に近づくため。
こちらは冷凍庫から取り出し3分後の様子。
ダイソー保冷剤は-13℃とばっちり冷たいですが、ペットボトル氷は0℃付近。とうぜん保冷剤のほうがビールをキンキンにできます!
満足②:そこそこの保冷力で価格が安い
さすがにアウトドアブランドが出すロゴス保冷剤には全ての実験で敗北しています。
が、ダイソー保冷剤が勝っている部分もあります。
それが価格!ロゴスが約1,000円するのに対し、ダイソーは100円で気軽に買えちゃいます!
めちゃくちゃ性能が悪いという訳ではないので、ひとまず保冷剤が必要!そんな方には嬉しい価格です。
満足③:凍結までの時間が短い
ダイソー保冷剤がロゴス保冷剤に勝ってる部分がもう1つありました!
それは凍結までの時間が早いということ!
ロゴス保冷剤は凍結させるのに約20時間必要なのに対し、ダイソー保冷剤は約6時間でOK!
前日の夜に慌てて凍らせてもダイソーなら間に合います!
ダイソー『保冷剤500gハードタイプ』注意ポイント
注意:コスパは良いけどキンキンに冷やしたいなら他メーカー推奨
価格が安くてそこそこ保冷力があるダイソーの保冷剤。コスパの面で見れば大変優れる保冷剤です。
でも、コスパよりいかにキャンプやバーベキューで冷えた飲み物を飲めるかのほうが大事じゃないですか?
開始1時間 気温35.1℃ | |
-2℃ |
-8.6℃ |
であれば、氷点下を長時間キープしてくれるロゴスなどの保冷剤のほうが良いです。
クーラーボックスの性能や、中に何を入れるかによって変わりますが、ダイソー保冷剤が氷点下をキープできる時間は値段相応で短いです。
そうなるとキャンプ場への移動時間や設営してる間に氷点下ではなくなり、ぬるいとは言わないまでもキンキンではなくなっている可能性もあります。
保冷剤は何度も使えるモノなので、長く使うのであれば私はもう少しお金を出したほうが良いと思っています!
ダイソー『保冷剤500gハードタイプ』レビューまとめ
- 100円でもそこそこの実力
- 凍結までの時間が早い
- キンキンに冷やすには物足りない
価格も安いですし性能も悪い訳ではないけど、しっかり冷やしたい時には少々物足りなさを感じる保冷剤でした。
ただ、ロゴスの保冷剤と一緒に使ったり、キンキンに冷やす必要が無い食材用につかったりと、実はなにかと便利です。
価格が安いので1つ持っておこうかなとお考えの方は是非ダイソーをチェックしてみてください!