キャンプでつかう新しいランタンが欲しくて価格は5,000円以下、光の色は暖色という条件で探しました。
最終候補にあがったのが
- LEDランタン ジェントス
- 灯油やオイルをつかうランタン
どちらもキャンプをされる方には定番のランタン。
しかし、この2つは全くタイプが異なるランタン。利便性をとるか、雰囲気をとるか…
迷いに迷ったあげく、最後は『キャンプ日が雨』と知り、「焚き火ができないよっ!じゃ…優しい炎を焚き火代わりに」とドイツの歴史あるランタン『フュアーハンド ランタン』を購入しました♪
結果、雨でも癒やされ、その後のキャンプにも必ず持っていくランタンとなり買って大正解だったキャンプギアです♪
それでは、フュアーハンドランタンの良かった点や悪かった点、使い方から注意点までをまとめてみましたのでご覧ください。
目次
フュアーハンドランタン 276 ジンク基本情報
名称 | フュアーハンド ベイビースペシャル 276 ランタン ジンク |
メーカー | FEUERHAND(フュアーハンド) |
サイズ | 高さ26× 直径15cm |
重量 | 約500g(空の状態で) |
燃料 | 灯油もしくはランプ用オイル |
燃焼時間 | 20時間(満タン340cc時) |
開封・内容物
アウトドショップにて定価3,888円で購入してきました!ワクワクの瞬間です!
箱には使用方法だと思われる英語?ドイツ語?がびっしり!
箱をあけると紙袋に包まれたフュアーハンドランタンが登場!
ただの紙袋じゃなく、オシャレな紙袋です!
箱にはローマ字ばかりでしたがしっかり日本語の取扱説明書も同封されていました!
デザイン
フュアーハンドランタンには様々なカラーバリエーションがありますが
今回購入したのは未塗装のジンク!つや消しシルバーなカラーです。(ジンクが一番安いです)
正面下にはオイルを入れるキャップがあり、英字やロゴがあり雰囲気抜群!
反対側には『FEURE HAND』の文字とロゴ!
てっぺん部分です。リングが見えていますが、こちらはホヤガラスを取り出すときなどに使います(詳しくは後ほど)
サイドから見たフュアハンドランタン。
本体から大きく突き出しているのが『持ち手』です。持ち運ぶ時や、どこかへ吊り下げる時に使います。
また、上の写真のように垂直をキープできます。もちろん前へ後ろへ下げることも可能です!
ホヤガラスです。中に見えているのが芯。
ここも詳しくは後ほどふれますが、芯にオイルを染み込ませ着火すれば点灯します♪
最後に正面から見たフュアーハンドランタン。
カッコよくもあり可愛くもあり、渋くもあるそんなデザインです♪
フュアーハンドランタン 276 ジンクの満足ポイント
カッコ良さと癒やしの共存
昔ながらのアンティークなデザインに一目惚れ。置いてるだけで大満足なフュアーハンドランタン。
火を灯すことでさらに魅力はアップし優しい炎を眺めまったり幸せな時間を過ごすことができます。
ランタンは暗い場所を明るくしてくれるモノですが、昼間に点灯させても雰囲気は最高!
キャンプ場では夕方前から点灯させそのまま夜へ突入する使い方をしています。後述しますが燃費がとっても良いです♪
焚き火の出来ない雨の日でもランタンの炎を見つめながらのまったりタイム最高ですよ♪
もちろん電気を消して家でぼーっと眺めるのも癒やされます♪
追記として購入から約1年が経過しましたが、フュアーハンドランタンだけは毎回必ずキャンプ場へと持って行ってます!何度見ても飽きないんですよね♪(写真左は知人からいただいたイングランドのランタン)
ただ、デザインの良さと引き換えにどうしてもかさばります(重さは500gと軽量です)。
自宅で使用する場合や車でキャンプ場へ向かうのであれば問題無しですが電車やバイクとなるとどうしても場所をとってしまいます。
明るくはないけど、無いと有るとじゃ全然違う
購入前に実際の明るさはどうなの?
と、気にしている部分がありましたがススが出る直前の火力ならそこそこ明るく、2人での使用ならギリギリではありますがメインランタンとして使えました。
カメラのシャッター速度やF値を固定して撮った写真がありますので参考に
炎の大きさ推奨値の2cmぐらい。火を見つめるには一番良い明るさです。ただ何か作業をするとなるとちょっと暗いかなという印象。
ススが出る一歩手前。ここまで炎を強くするとけっこう明るいです。離れると暗いですがランタンの近くはなかなかの明るさです。
比較としてキャンドルを。優しい光で癒やされますが、観賞用レベルです。
500ルーメンの白色LEDランタン。明るいですね。光が白いので雰囲気は微妙ですが、一番明るいです。
あくまでも、なんとか一夜を過ごせるといった明かりなので『明るさ』に過度の期待は禁物です。
燃費が良くて経済的
フュアーハンドランタンは燃料に灯油やランプ用オイルを使用します。
ランプ用オイルは1リットルあたり1,500円〜ぐらいしますが、灯油であれば1リットル90円前後と大変お安くなります!(記事作成時の全国灯油価格)
公式情報には満タンの340ccで約20時間も燃焼すると記載があり
1リットルあればおおよそ60時間も火を灯すことができます。
実際の燃費がどの程度なのか、ランタン購入時に一緒に購入したランプ用オイル・スターパラフィンオイルをつかって検証してみました。
オイルを入れ600グラムスタート。
1時間後にどのぐらいオイルが減ったのかを検証します。炎の大きさは推奨される2cmぐらいに設定。(炎の大きさで燃料消費量が変わります)
約1時間後。
なんと使用したオイルは10g!
ということは満タンの340ccで34時間使用できるということに!素晴らしい燃料消費量です!
オイルと灯油で消費量が変わるという情報もありますが、一応オイルと灯油が同じ燃料消費量だった場合にかかる1時間あたりの燃費は
1Lの価格 | 1hの燃費 | |
パラフィンオイル | 1,700円 | 17円 |
灯油 | 90円 | 0.9円 |
※灯油価格は2018年6月13日の全国灯油価格を参考
パラフィンオイルもなかなかの良さですが灯油をつかえば1時間あたり1円を切る衝撃価格です!
ジンクは価格が安い
フュアーハンド ベイビースペシャル 276 ランタンは様々なカラーバリエーションが発売されています。
出典:FEUERHAND
私が今回購入したのはジンクという亜鉛素材。塗装はほどこされておらず少しくすんだシルバーカラー。
塗装されていない分お安く購入することが出来ます。
本当は赤がいいな!と思ってたんですが価格差2,000円弱ぐらいあったので差額分をオイル代へとまわしました(笑)
ただジンク(シルバー)も雰囲気あって気にいってます♪
また、購入時のくすんだシルバーも味があって良いんですが、ピカールなど金属磨きで磨くとピカピカした旧モデルに近づけるようなので挑戦したい方は是非!
フュアーハンドランタン 276 ジンクの残念ポイント
虫がよってきます
夏場など虫が出る季節はフュアーハンドランタンに“虫”がかなりよってきます。
調べてみると虫は紫外線に集まってくるようで、炎からは紫外線が出ます。なので、リアルな炎を作り出すオイルランタンにはどうしても虫が寄ってきます。
ちなみにLEDからは紫外線が出ません。
さすがに食事中虫にぶんぶん飛び回られては気が散るので、対策として食事中はランタンを少し離れた場所に置くか、使用しない。
もしくはもっと強い光を放つランタン(LEDでは無い)を用意し少し離れた場所に設置するのが良さそうです!(またお金が・・・)
燃料漏れについて
100年以上の歴史がありドイツ製というこで作りはしっかりしているとのこと。燃料タンクが二重構造になっていて燃料漏れしづらいという情報もあります。
実際につかってみた結果
燃料漏れしました!
具体的な場所は上の写真の部分。ちょっと分かりづらいですがチャンバーと呼ばれる横の部分と燃料タンクをつなげている部分からです。
キャンプ場で使用し残量10%ぐらい、箱にいれ直立状態で車移動、帰宅後漏れを確認といった感じです。
残量が少なかったからのかビチョビチョというわけではありませんが、垂れてる感じはありました。
持ち運ぶときはタンクの中は少なめ、もしくは空にし、何かにくるんでおいたほうが良さそうです。
中身を空にするのが面倒で少々の漏れはしょうがないと使い続けた結果…
サビました。。
サビも味があっていいですが、サビさせたくない方は使用後はしっかりメンテナンスしましょう。
フュアーハンドランタン 276 ジンクの使い方・注意点
炎をキレイにするため芯をカットとホヤガラスのはずし方
購入時、付属してくる芯にちょっとした加工をほどこすと炎の形が美しくなります。
ということで、芯を取り出す方法、それから芯を取り出すついでにホヤガラスのはずし方をご紹介します!
持ち手を支えに親指で上へと引っ張りホヤガラスを横に倒す。そうすることでホヤガラスがスルッと簡単に取れます!
上のGIFのように使い続けているとススでガラスが黒くなってきますので、掃除したい時はこのように取り外します。
芯は、ホヤガラスを横に倒した状態で、レバーをくいっと回せば取り出せます。
分かりづらいですが、レバーは引っ掛けるところがあるので戻す時はしっかり引っ掛けましょう。
それでは美しい炎にするため取り出した芯をハサミで切っちゃいます!
上の写真が購入時の芯。先端がまっすぐカットされています。こちらをハサミをつかって
台形にしてあげます。ちょっとヘボりましたが、こうすことで炎が縦長のキレイなシルエットになります。
ちなみに切り方に正解はありません。切らないでまっすぐのままでも味のある炎になりますよ♪
取り外したパーツたちを元に戻す方法は逆の手順でOKです!
使用前の注意点:オイルを浸透させる
初回使用時に必ずやってほしいことがあります。
それはオイル(灯油)を入れて10分以上放置するということ。
燃料をいれてすぐに火をつけたい気持ちは分かりますが、芯にオイルが浸透するのを待たないと芯が燃えてしまいます。
ちなみにビビリな私は30分ぐらい待ったのち点灯式へ移りました。
オイルのいれかたは
燃料キャップを外して注ぐだけ!
100均で購入できるロートなんかを使うとこぼすことなくキレイに注げます♪
使用するオイルはガソリンスタンドで購入できる灯油も使えますが、気軽にオイルを用意したいならネットやアウトドアショップ、ホームセンターで購入できるものがおすすめ。
点灯方法
それではお待ちかねの点灯式へ移りたいと思います!と言っても難しいことは何ひとつなくめちゃくちゃ簡単です。
矢印のシリンダーハンドルを赤丸の部分にあるくぼみへと移動させます。
シリンダーハンドルをおろすとホヤガラスが上へと持ち上がります。
くぼみまでシリンダーハンドルが到達すると手を離してもホヤガラスは落ちてこなくなります。
横から覗き火力調整ハンドルをつかって芯がちょっと顔を出すぐらいに調整します。
下げすぎると芯が燃料タンクに落っこちてしまうので注意!
ライターなどで芯めがけて着火!
火がついたのを確認したら先程下へとおろしたシリンダーハンドルを上へと戻します。
この時、雑に戻そうとするとガチャン!と勢いよくホヤガラスが落ちてきて火が消えることがあります。優しく元の位置に戻してください。
ホヤガラスをもとに戻した時、おそらく火が強い状態なので火力調整ハンドルで火の強さを調整します。
美しい炎に癒やされる瞬間です。
消灯方法
火を消すには火力調整ハンドルをつかいます。
少しずつ芯を下げていきます。
するとちょっとずつ火が弱くなっていき最終的に鎮火します。鎮火したかどうかを確認するため
再び芯を伸ばして消灯を確認。もし消灯に失敗していると火が復活します。しっかり火が消えていることを確認しましょう。
フュアーハンドランタン 276 ジンクまとめ
- 多くの人を魅了する優しい炎
- 何度見ても飽きがこない
- かさばるしそんなに明るくない
明るさはガソリンランタンやLEDランタンのほうが良いし、持ち運びには不便だし、中途半端な位置づけとなってしまうランタンですが
性能なんてどうでも良くなるワクワク感があります!色違いでもう一個ほしいなと思えるほど!
LEDランタンの次に選んだフュアーハンドランタンでしたが夜が待ち遠しくなる素敵なランタンでした♪
買おうかどうか迷ってるなら是非!買って後悔しない間違いない1品ですよ♪